これはアルミ鋳物のレバーです。
ここで注意が必要なのは、亜鉛合金鋳物ではないかどうかを確認します。
何故か、それは亜鉛合金鋳物は溶接出来ないからです。
低温ローならば付くかもしれませんが、強度はまったく頼りないです。
では、どうやってアルミ鋳物と亜鉛合金鋳物かを判断するのか?
と思いますよね。
鋳鉄かどうかは磁石がくっつくかくっつかないかでわかります。
アルミ鋳物か亜鉛合金かは重さで判断します。
アルミ鋳物の比重はだいたい2.8ですが、亜鉛合金鋳物の比重は6.5ですので
圧倒的に亜鉛合金鋳物の方が重いのです。
その結果、これはアルミの鋳物です。
これはポッキリと折れていますので、合わせは簡単です。
仮付けはこの状態でやります。
最初に開先を取ってしまうと合わせが大変になります(以前もどこかで書きましたね)
仮付けをしてから開先を取ります。
開先部分に溶接棒を溶し込んでいく作業です。
このように溶接します。
アルミの溶接はかなりデリケートで溶接時に水分(湿気)や塗料などの不純物があるとピンホールが出来やすいので注意が必要です。
こんな感じで完成。
折れた原因は断面を見た感じ疲労破壊ですので、今後も使っているうちに同じように折れてしまうかもしれません。