普通に置いた状態だと何の問題もないタンクですが・・・

裏はこんな風に穴が開いたところを得体のしれない方法で修理(?)してあります

ところが、サフェーサーを剥がしてみたら、ハンダで修理してありかなり問題です、っていうよりダメな状態、実際ガソリンが漏れているので修理の依頼に来たということです

もうこうなると小技は使えないので、大きく切り欠いてパッチを張ることにしました。
中は凄い錆・・・・
大きく切り欠いた状態で中に残っているオイル(錆の進行を止めるために入れたそうですけどこれが溶接時に悪影響するんです)を灯油で洗浄、そのあと熱湯で洗浄

ここまでするのがとても大変でした、錆が進行しすぎているので、タンクの肉がとても薄くなっていて溶接すると穴が開いてしまうのです。
依頼を受けて品物を拝見したときに
「ヤフオクとかで程度のいいのを探したほうがいいよ」とアドバイスしましたが、「時間がかかってもどうにかしてほしい」といわれて
「パッチあてるけどいい?」と聞いたら「それでもいい」という返事だったので
作業することにしたのでした。
半自動溶接機をいくら弱く調整しても穴が開いて話にならないので肉の薄くなった部分を最低限取り除いてパッチ当ててTig溶接、それでも錆びていたり、オイルが残っていたりでブローして、やっている本人も「ちゃんと埋まるのか?」と疑問に思うほど。
それでも悪戦苦闘の末、無事に溶接が完了しました
因みに私はこういう作業がとても苦手です