立派な銅鍋です。
これが作れる人は日本にはもうそれほどいないでしょう。
銅の板を絶妙に継ぎ足して叩き出しで作られています。
永く使っている銅鍋のようですが、中はピカピカです。
でも、口の一部が破けてしまったということで、修理を依頼されました。
どうやって修理するか考えて、やってみて、また考えて、途方に暮れて
を繰り返して最終的に「真鍮ロウ」にしました。
これは、思いのほか上手くいきました。
これはもう陶器の「金継ぎ」ですね。
物を大切に使い続けるという日本特有(?)の考え方は
今の世の中のトレンドを先取りしていたと言えます。
直せるものは直します。
直せないものもあります。