当社にはワイヤー加工機もあります。
6年ほど前に中古で購入しました。
私が好きな機械の一つです、なぜなら治具や試作の部品、趣味的なものまで高精度で加工できるからです。
レーザーと似ていますが、寸法精度が違います。
(レーザーは別な意味で面白い!)
その代わり、加工速度はとてもゆっくりで見ていても進んでいるのかどうなのかもわかりません。
放電しながら水の中で切ってる様子がなんとも未来的で美しいのです。
真鍮ワイヤーに電気を流して品物との間で放電させて切るので電気が流れるものなら熱処理してあって硬度がパンパンに入っているものでも平気です。
プログラムがあればどんな形状も出来ます(当社のは2次元のみ)
このような自由曲線も出来ますけどCADで描いた状態と、CAMにして機械に載せて切ったときとでは何かと細かい調整が必要になります。
自由曲線はこのような切断になる場合が多々あります。
細かい直線と角度の変更でこのようにカクカクした切断になります。
このまま使うものもありますが、今回はカムですので滑らかに仕上げます。
サンダーで仕上げた状態です。
この外周で動きを制御するのでフレームハードします。
バーナーで表面が赤くなるまで(解けないように気を付ける)熱してそのすぐそばから水を掛けていくと焼きが入ります(もちろん炭素鋼でないとダメですけど)
これをやると油っけが無くなりすぐに錆びるので、すぐに防錆処置をしないとクレームになります。
スプロケットからカムを切り出しました。
ワイヤー径は0.25㎜です
当社はレーザー加工機もマシニングセンターもベンダーも汎用旋盤もキーシーターも汎用フライスも溶接機もありますので、試作のベースやフレームも得意です。