当社(多くの場合は私個人)は数多くの修理案件に対応します。
上手くいくこともありますし、まったくダメな時もあります。
お受けする時は「出来る」と思うのです。
「拝見してみないとわからないです」という場合もあります。
どちらにせよ、品物が到着します。
到着しますから作業を開始します。
しかし、いざ作業を始めるとどうにもならずに泥沼みたいになることがあります。
今までの経験値を総動員させても二進も三進もいかなくなる時があるのです。
焦ります、途方にくれます、落ち込みます。
暫くは呆然とします(作業はだいたい土日でやるので工場には一人ですから幾らでも呆然としていられます)
呆然としながら、次の手を考えます。
あれはどうか、こうしたらどうなるか・・・
今回の答えは「作っちゃえ」
現物がありますからスケッチして製作。
旋盤して、ワイヤー加工して、フライスして、レーザーで切って、溶接してメッキして塗装。
「溶接して直す」がまさかの多工程となってしまいましたけど
「出来た!」という感覚はちょっと危ない満足感です。