先日、自動車のドアノブの溶接修理を依頼されました。
部品が到着後早速Tigでアークを飛ばしてみたらシールドガスが出ていないような反応になり「これは亜鉛合金だ・・・」ということで、先方に連絡して溶接は不可能ですとお話ししました。
ロー付けなら今は良い棒が有るので出来るのでしょうけど、気になるのは「強度」です。
溶接は見た目だけくっついていればいいというわけではありません。
くっついているし、強度もしっかりしている。
これが溶接です。
溶接していて一番怖いのは繰り返し動荷重が掛かる部品です。
疲労破壊が顕著に出るので、一時しのぎ的に溶接するか、十分な補強を入れないと怖くて出来ません。
「壊れたものでも直せるものは直して使う」がモットーですが危険を伴っては意味がありません。
安全安心な溶接を心掛けたいと思います。