この溶接機は、当社創業当時からあると思われる大先輩です。
壊れたわけではないですが、電流の調整が困難(ハンドルがメチャクチャ重い!)になり買い替えました。
そもそも350Aは必要が無いのです。
奥に見えているのが200A仕様の最新型。
大きさは1/6くらいで持って移動できるほど軽いのです。
55年という時間はこんなにも小型軽量化に寄与できるほどの技術革新をしているのです。
でも、溶接という作業自体は55年前も2022年の現在も同じです。
手アークは特に作業者の「腕前」が顕著に表れわれます。
溶接ですので溶け込みは最重要ですが「見た目」も同じくらい大事なのです。
その昔当時の工場長に「恥ずかしいビートを引くな!」と言われて、そうならないようにしてきました(私が20代前半)。
今年還暦ですが溶接作業は現役ですので、ビートを引くたびにその言葉を思い出します・・・が
「大人の目」が進行して開先の無い突合せ溶接はとてもやりにくくなりました。
溶接機は買い替えられますが、私本体はこのまま経年劣化するのです(笑)
経年劣化は当たり前ですが、精神は20代のままで「いいビートを引く」を貫きたいと思います。
溶接機さん永い間ありがとうございました。