今までにどれだけの製品を出荷しただろうか・・・
小さなもの(手のひらサイズ)から大きなもの(2トン車で運搬する)まで本当に種類が多いのです。
40年くらい前までは手アーク溶接がまだ主流でしたが、前にも書いたように今では半自動に置き換わりました。
それもTig溶接になったりレーザー溶接(当社には無い)になったりして進化を続けています。
最近思うのは今後 「溶接」 という作業はどうなっていくのかということです。
もちろんロボット化していくことは十分に考えられます(事実そうなってきている)
しかしこの点は大量に同じものを作るならまだしも、単品のものはプログラムや治具へのセッティングなどを考えるとロボット化は難しいと考えています。
では溶接という作業自体はどうなのか。
全てをボルトなどの機械的な接合にするのも現実的ではありません。
削り出していくのはコスト的にも時間的にも問題があります。
では3Dプリンターはどうなのか。
樹脂の3Dプリンターはかなり進化してスピードも早く機械の値段も安くなってきました。
しかし金属の3Dプリンターが成熟するにはまだまだ時間がかかりそうです。
ですので溶接という作業はしばらくは(いつまでかは分かりません)無くならないと思っているのです。
そうだ、接着剤という分野が金属も強力に接着できる商品を開発すると溶接作業は無くなると思います。
何故なら、溶接は溶かして接合するので熱歪が発生してその歪を取ることが出来ないと一人前ではないからです。
では接着剤ならどうか、それなら熱歪が出ないのでかなり効率よく作業が出来ます。
実際金属用の接着剤は市販されています。
しかもかなり優秀なものも有るのです。
しかしまだ高価ですのでこれも一般的ではありません。
当分はこの稼業を続けられそうです。
では遠い未来は?
宇宙戦艦ヤマトやガンダムはどんな接合のしかたになっているのでしょう・・・
気になります。
溶接稼業その5
公開日 : / 更新日 :
「新しい試み」