溶接を生業にしています。
その昔(30年以上前)は「溶接が上手い!」という認知度だけで
十分に仕事が出来ました。
それはとても大切なことです。
しかし!現在はそれだけでは不十分なのです。
「資格を取得している」という裏付けの上に「溶接作業の向上」があるのです。
JISの「溶接適格性証明書」は学科試験と実技試験が有るのですが、学科試験は一回合格するとその後は再試験とかはありませんが、実技は3年に一度再評価試験を受けなければなりません。
その試験の前には必ず「JIS評価試験対策講習」を受けています。
「溶接評価試験」の溶接は、毎日行っている溶接とはちょっと違います。
今回受けた「N-2F」は裏板無し(N)の中板下向き(2F)ですので「裏波」が出ないと失格です。
これは圧力容器でない限りなかなかこういう要求は無いのです。
ですので、しっかりと講習を受けて沢山練習してから本番に臨むのです。
試験当日の一層目(三層で仕上げ)は手が震えるほど緊張するのです。
溶接稼業その7
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